金環三結とは? わかりやすく解説

金環三結

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:11 UTC 版)

金環三結(きんかんさんけつ)は、中国の通俗歴史小説『三国演義』に登場する架空の武将。諸葛亮の南征において、南蛮王孟獲配下の三洞元帥として登場する。管轄は第一洞。南蛮攻略のため侵攻してきた諸葛亮を迎撃するため、他の三洞元帥阿会喃董荼那と共に出陣する。しかし、趙雲の夜襲を受け、一騎討ちを演じるが、一突きで馬から突き落とされ、首級を獲られてしまう。
 柿沼陽平は、木鹿大王・金環三結・兀突骨・董荼那・阿会喃・朶思大王鄂煥などの南蛮武将に関する記載が元末以前にまったくみえないこと、『三国志演義』の諸版本には登場することをふまえ、木鹿大王・金環三結・兀突骨・董荼那・阿會喃・朶思大王・鄂煥は元末明初に羅貫中がつくりだした架空の人物であると指摘する。また清・曹掄彬『(乾隆)雅州府志』(乾隆四年刊本)に、清代に金環三結の子孫を名乗る人びとがいたとしるされている点を指摘した[1]


  1. ^ 柿沼陽平「木鹿大王攷――『三国志演義』とメルヴと雲南ナシ族をつなぐ一試論」(『中国古籍文化研究 稲畑耕一郎教授退休記念論集』下巻,東方書店,2018年3月,203-214頁)


「金環三結」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「金環三結」の関連用語

金環三結のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



金環三結のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの金環三結 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS