金剛仏子叡尊感身学正記とは? わかりやすく解説

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金剛仏子叡尊感身学正記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 23:12 UTC 版)

金剛仏子叡尊感身学正記』(こんごうぶつしえいそんかんしんがくしょうき)は、鎌倉時代真言律宗を開いた僧侶叡尊自伝で、感身学正記と略称する場合もある。

弘安8年(1285年)、85歳になり先が短いと捉えた叡尊は、自己の信仰・事業について振り返って後事を門人に託すために同年11月14日に執筆を開始し翌年2月28日に完成され、翌3月までに校正を終えた。

出生から醍醐寺における出家真言密教の修行、仏教界全体の堕落から、覚盛らとともに東大寺で自誓授戒を行ったこと、忍性ら弟子との出会いや西大寺を再興して戒律復興運動や非人癩病患者救済活動などを行った経緯等を記している。

叡尊自身が保持していた諸資料を基にして書かれていること、内容が詳細明晰であること、当時の他の歴史・仏教史料と比べても大きな相違がないことから、鎌倉仏教とその時代における仏教史料として高く評価されている。

文献

  • 『興正菩薩御教誡聴聞集・金剛仏子叡尊感身学正記』(原文校訂、長谷川誠編)
没後700年の1990年(平成2年)に、西大寺より刊行。
  • 『感身学正記 西大寺叡尊の自伝』(細川涼一訳注、平凡社東洋文庫〉全2巻、1999年(平成11年)12月 ‐ 2020年(令和2年)2月)



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