都風俗化粧伝とは? わかりやすく解説

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都風俗化粧伝

読み方:ミヤコフウゾクケワイデン(miyakofuuzokukewaiden)

分野 風俗

年代 江戸後期

作者 佐山半七


都風俗化粧伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 07:21 UTC 版)

都風俗化粧伝』(みやこふうぞくけわいでん)[注釈 1]は、江戸時代の美容指南書。佐山半七丸著・速水春暁斎[1]。3巻3冊[2]1813年(文化10年)から1922年(大正11年)まで刊行されたロングセラーであった[3][4]

初版の版元は、河南喜兵衛(京都)・中川藤四郎(京都)・鶴屋金助(江戸)・秋田屋太右衛門(大坂)である[5]。作者の佐丸半七丸の来歴は不明で、速水春暁斎と同一視する説もあるが、定かではない[6]。上巻は「顔面之部」、中巻は「手足之部」「髪之部」「化粧之部」、下巻は「恰好之部」「容儀之部」「身嗜之部」から成る[4]

本書刊行以前の美容指南書は、いずれも化粧に関する具体的な記述はなく、教訓的なものが多かった[5]。これに対して、『都風俗化粧伝』は、具体的な化粧法や身のこなし、さらには京都文化を織り交ぜており、地方都市の女性に広く受け入れられた[2][4][7]

活字翻刻本として、平凡社東洋文庫版がある(高橋雅夫 校注、1982年)。

脚注

注釈

  1. ^ 「けしょう」ではなく「けわい」と読むことは、下巻最終ページの広告から明らかである。高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』(1982年)288-289ページ

出典

  1. ^ 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』平凡社、1982年10月、279-282頁。 
  2. ^ a b 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』平凡社、1982年10月、274頁。 
  3. ^ 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』平凡社、1982年10月、277頁。 
  4. ^ a b c 『都風俗化粧伝』 | コレクション |”. www.printing-museum.org. 印刷博物館. 2025年7月14日閲覧。
  5. ^ a b 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』平凡社、1982年10月、274頁。 
  6. ^ 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝 東洋文庫414』平凡社、1982年10月、277-282頁。 
  7. ^ 8.都風俗化粧伝|東京都立図書館”. 東京都立図書館. 2025年7月14日閲覧。


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