適応指導教室とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 適応指導教室の意味・解説 

てきおうしどう‐きょうしつ〔テキオウシダウケウシツ〕【適応指導教室】

読み方:てきおうしどうきょうしつ

不登校児童・生徒対す指導を行うために教育委員会在籍以外の施設設置する教室学校生活への復帰支援するため、在籍校と連携しながら、個別カウンセリング集団での指導教科指導などを行う。教育支援センター


適応指導教室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 02:32 UTC 版)

適応指導教室(てきおうしどうきょうしつ)は、文部省が学校不適応対策事業の一環として1990年4月に導入した公立のフリースクール[1][2][3]。2003年4月から正式名称は教育支援センターとされた[4]。市町村の教育委員会が、長期欠席をしている不登校の小中学生を対象に、学籍のある学校とは別に、市町村の公的な施設のどこかに部屋を用意し、そこで学習の援助をしながら本籍校に復帰できることを目標とする。

概要

ここに参加していることは学校への出席として扱われる場合が多い。担当者は、市立の小中学校の教員か、もしくは退職した元教員をあて、定期的に精神科医、もしくは臨床心理士カウンセリングを行う。但し、ここではうまくいかず、民間のフリースクールフリースペース居場所に移っていく例も多い[要出典]

退職した人であれ、教員色を消し去ることは難しく、学校というシステム、制度の焼き直しとして、やはり子どもには抵抗があるということもある[要出典]。市町村によっては、他の自治体のそういう例を見て、敢えてこうした教室を設置せず、民間の主導に任せているところもある[要出典]

しかし、単に学習の援助だけではなく、通所してくる子どもたちの力を広く育むために、臨床心理士をはじめとする心理スタッフが(形態上は常勤・非常勤などさまざまであるが)、カウンセリングだけではなく、子ども達の活動に直接関わっていく形で勤務していることも多い。上述のように、退職教員を中心とした運営形態もあれば、心理職と教諭籍をもつスタッフとか協働して運営している施設もあり、スタッフの構成について一概に論ずることは難しい。

なお、適応指導学級という呼称も存在しているが、行政的な呼称としても、一般的な呼称としても、適応指導教室という名称の方が広く用いられている。

また、校内に適応指導教室が設置されている学校もある。(例:神河町立神崎中学校(統廃合により閉校)、神河町立神河中学校

脚注

  1. ^ 生徒指導関係略年表について”. 文部科学省. 2024年8月19日閲覧。
  2. ^ 平成2年2月定例会(第3号) 本文 1990-02-27”. 愛知県議会 会議録の閲覧と検索. 2024年8月19日閲覧。
  3. ^ 第118回国会 参議院 文教委員会 第2号 平成2年4月17日”. 国会会議録検索システム. 2024年8月23日閲覧。
  4. ^ 適応指導教室』 - コトバンク

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「適応指導教室」の関連用語

適応指導教室のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



適応指導教室のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの適応指導教室 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS