遠隔力と力点・作用点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/23 22:06 UTC 版)
「力点と作用点」の記事における「遠隔力と力点・作用点」の解説
力点と作用点を分けて考える考え方が分かりやすいのは、上記のような接触によって伝達される近接力の場合よりも、むしろ万有引力や電磁気力などの遠隔力の場合であろう。質点同士の間に働く万有引力を例にとって、遠隔力の場合の力点・作用点の考え方について見てみよう。 空間に二つの質点AとBが、有限の距離dだけ離れて存在する場合を考える。それぞれの質量をmA,mBとし、万有引力定数をGとすると、二つの質点間に働く万有引力の大きさFは、 F = G m A m B d 2 {\displaystyle F=G{\frac {m_{A}m_{B}}{d^{2}}}} であるが、この力の力点・作用点はどうなるだろうか。 この場合、質点Aが質点Bに及ぼす万有引力の力点は質点Aであり、作用点は質点Bである。また質点Bが質点Aに及ぼす万有引力の力点は質点Bであり、作用点は質点Aである。
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