速水将大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 16:37 UTC 版)
菊水化学工業軟式野球部 #0 | |
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2023年9月
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基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 愛知県一宮市 |
生年月日 | 2000年10月26日(24歳) |
身長 体重 |
174 cm 67 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 遊撃手・二塁手 |
プロ入り | NPB / 2021年 育成選手ドラフト2位 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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速水 将大(はやみず しょうた、2000年10月26日 - )は、愛知県一宮市出身の元プロ野球選手(内野手)。右投右打。NPBでは育成選手だった。
経歴
プロ入り前
小学1年生から野球を始め[1]、一宮市立北方小学校時代は一宮リトル、一宮市立北方中学校時代は尾張一宮リトルシニアでプレー[2][3]。4歳上の兄の影響で練習についていき、小学1年生の時から硬式球でプレーした[4]。ポジションはリトルでは二塁手、シニアでは二塁手と三塁手が中心だった[1]。中学卒業後は野球留学として地元・愛知県を離れ、日本ウェルネス筑北高等学校に一期生として入学[5]。高校時代の同期に赤羽由紘がいる。
高校卒業後は地元に戻って至学館大学を専願し、4年制と短期大学部の両方を受験した結果[4]、至学館大学短期大学部体育学科に進学することとなった[6]。短期大学部卒業をもって愛知大学野球連盟2部リーグの野球部は2年で退部した。
BCL・富山時代
2021年3月7日、ベースボール・チャレンジ・リーグの富山GRNサンダーバーズに練習生契約で入団[7][8]。4月8日に正式な選手契約を結んだ[9]。9月24日に行われた読売ジャイアンツ三軍との交流戦メンバーに選抜され[10]、3打数無安打だったが1犠打を記録した[11]。
10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、千葉ロッテマリーンズから育成選手ドラフト2位指名を受け[5][12]、11月10日に支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[13]。背番号は123[14]。
ロッテ時代
2022年はイースタン・リーグ公式戦23試合に出場[15]。遊撃手、二塁手として起用されたが[16]、打席数は17のみで、長打0の打率.188に終わった[15]。オフに高校時代の同期である赤羽とともに、母校・日本ウェルネス長野高校硬式野球部の練習場を訪れ、後輩を激励した[17]。
2023年はイースタン・リーグ公式戦への出場機会を増やし、75試合に出場したが、打率.196、長打率.221、出塁率.237と打撃面で結果を残せなかった[18]。守備面では二塁手をメインに遊撃手、三塁手としても出場し、更には外野や一塁を守ることもあった[19]。10月3日、2024年の育成期間満了前に、球団より戦力外通告を受けた[20]。現役続行を希望しており、11月15日にはファイターズ鎌ヶ谷スタジアムで開催の12球団合同トライアウトに参加し、シート打撃で7人の投手と対戦して3つの四球を選び、1本の安打を打った[21]。
ロッテ退団後
選手としての特徴・人物
内野守備や走塁を武器とし[12]、一塁到達タイムは3秒9台[23]。内野守備は二塁歴が一番長いものの、遊撃の方に自信を持つ[24]。短大時代の監督からの教えから、ボールを捕球してから握り替えまでの一連の動作を意識しており、握り替えの早さが際立つ[24]。ロッテ担当スカウトの永森大士は、小技が巧く、打撃面でもコンタクト能力が高いと評する[12]。速水自身、打撃については、体に力がないが故にバットを利用してコンパクトにシャープに打つことを意識しているという[24]。
やや猫背で小柄な体格。「自分の活躍次第で、小さな子どもたちに勇気や希望を与えられると思います」と夢を語る[25]。野球を始めた小学生の頃に野球中継で見た小坂誠に憧れを抱き[23]、まずは代走や守備固めのプロフェッショナルになることを目指していた[4]。
詳細情報
NPB年度別打撃成績
- 一軍公式戦出場なし
独立リーグでの年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2021 | 富山 | 55 | 179 | 159 | 22 | 45 | 3 | 0 | 2 | 54 | 12 | 4 | 1 | 5 | 0 | 12 | - | 3 | 19 | 1 | .283 | .345 | .340 | .684 |
通算:1年 | 55 | 179 | 159 | 22 | 45 | 3 | 0 | 2 | 54 | 12 | 4 | 1 | 5 | 0 | 12 | - | 3 | 19 | 1 | .283 | .345 | .340 | .684 |
背番号
- 32(2021年)
- 123(2022年[14] - 2023年)
脚注
- ^ a b c 速水将大 (24 February 2025). "元プロ野球選手の今① 元ロッテ育成選手の速水将大内野手(菊水化学工業)にお話を伺いました。 : 愛知野球通信+". タグマ! (Interview). ガードかなさる. 2025年5月9日閲覧。
- ^ 「速水将大|富山GRNサンダーバーズ」『ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-』。2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「第13期卒団生」『新しい尾張一宮リトルシニアのホームページ』。2021年10月13日閲覧。
- ^ a b c 金子真仁「ロッテ育成2位速水将大は小1からずっと硬球 大学は短期大学部出身の異色」『日刊スポーツ』2022年1月14日。2022年2月12日閲覧。
- ^ a b 「日本ウェルネス信州筑北高出の速水 育成ドラフトでロッテから2位指名」『信濃毎日新聞』2021年10月11日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「本学卒業生がプロ野球ドラフト会議で指名!」『至学館大学 至学館大学短期大学部』2021年10月12日。2021年10月14日閲覧。
- ^ 「速水と練習生契約 サンダーバーズ」『北日本新聞』2021年3月8日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「新入団選手のお知らせ」『富山サンダーバーズベースボールクラブ』2021年3月7日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「選手契約のお知らせ」『富山サンダーバーズベースボールクラブ』2021年4月8日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「ルートインBCリーグ 選抜試合メンバー (PDF)」2021年9月21日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「NPBスカウトが注目!栃木の150キロ剛腕、信濃のスラッガーたちBCリーグ選抜から「その先」への挑戦」『King Gear』2021年10月9日。2021年10月11日閲覧。
- ^ a b c 「2021年育成ドラフト会議全指名選手」『千葉ロッテマリーンズ』2021年10月11日。2021年10月13日閲覧。
- ^ 「ロッテ育成2位速水将大が仮契約「1年目から支配下登録を目標に」」『日刊スポーツ』2021年11月10日。2021年11月11日閲覧。
- ^ a b 「千葉ロッテが新入団選手発表会見を実施。ドラフト1位・松川虎生は背番号「2」に」『パ・リーグ.com』2021年12月10日。2021年12月12日閲覧。
- ^ a b 「2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年1月24日閲覧。
- ^ 「2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年1月24日閲覧。
- ^ 「ヤクルト・赤羽選手とロッテ・速水選手 母校のウェルネス高で後輩激励」『市民タイムス』2022年12月5日。2023年1月24日閲覧。
- ^ 「2023年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年10月4日閲覧。
- ^ 「2023年度 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年10月4日閲覧。
- ^ 「ロッテが9選手の戦力外を発表 菅野、河村、佐藤奨ら…全員現役続行を希望」『Full-Count』2023年10月3日。2023年10月4日閲覧。
- ^ 「阪神高山俊がマルチ安打 59人が参加 プロ野球12球団合同トライアウト/詳細」『日刊スポーツ』2023年11月15日。2023年11月16日閲覧。
- ^
「GTRニッセイー菊水化学工業 観戦記(2024年国スポ軟式野球愛知県大会)」『タグマ!』ガードかなさる、2024年5月26日。2024年5月27日閲覧。(
要登録)
- ^ a b 「【ドラフト】ロッテ育成2位BC富山・速水将大「守備もうまい」憧れ小坂誠」『日刊スポーツ』2021年10月12日。2021年10月13日閲覧。
- ^ a b c 岩下雄太「A組の練習に参加したロッテ育成2位・速水「野球を楽しむことができた」」『BASEBALL KING』2022年2月11日。2022年2月12日閲覧。
- ^ 金子真仁「小柄で少し猫背なロッテ育成2位速水将大 背筋伸ばして目指す偉大な先輩は」『日刊スポーツ』2022年1月8日。2022年2月12日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 速水将大 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 速水将大|富山GRNサンダーバーズ - ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-
- 速水将大のページへのリンク