逆拡散
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 06:38 UTC 版)
一般に拡散は勾配を下る方向(例えば濃度の高い所から低い所へ)の移動として起こる。が、必ずしもそうとは限らない。相分離の過程では、物質が高濃度の方へ拡散することもある。これは2相間での濃度勾配が安定的に成立するからである。この現象を逆拡散という。 この場合、化学ポテンシャルの勾配を原動力として、その自由エネルギーを減少させる方向に拡散するとみなし、フィックの法則は濃度勾配ではなく化学ポテンシャル勾配を用いて修正される。
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