辻嘉一とは? わかりやすく解説

辻嘉一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 03:14 UTC 版)

辻 嘉一(つじ かいち、1907年1月2日 - 1988年11月17日[1])は、日本の料理人、料理研究家。

経歴

京都市生まれ。実父は懐石料理辻留」の初代料理人・辻留次郎で、裏千家からの指導をもとに明治時代の1902年に京都・東山[2]で開いた[1]

京都実修商業中退、14歳のとき初めて包丁を握り、懐石料理の道に入る。京都の裏千家専門の茶懐石料理屋「辻留」の2代をつぐ[1]。1954年(昭和29年)に東京にも進出し、銀座、赤坂「懐石 辻留」などの出店を果たした[1]

料理と店の経営のかたわら日本料理研究家として指導にあたり、テレビ・ラジオにも出演。著書も多数にのぼる。

1988年(昭和63年)11月17日死去。81歳。

実子は三代目・辻義一[3]。現在は四代目・辻育子(女将)が経営している。

受賞・受章

1981年に食生活文化功労賞を受賞。1988年に勲四等瑞宝章を受章している。

著書

編著(図版本)
  • 『カラー点心』淡交社、1980年。 
  • 『辻留 あなたの懐石 家庭でもてなす一汁三菜』婦人画報社、1982年。 
  • 『もてなしの演出』中央公論社 中公ミニムックス 1983
  • 『料理と食器 盛りつけのコツ』中央公論社 中公ミニムックス 1983
  • 『辻留のご飯のすべて 心をこめた滋味風味一八七品』婦人画報社 1983
  • 『辻留春の料理 海山の春の香りを食卓に 家庭で作る辻留の味』婦人画報社 1985
  • 『辻留夏の料理 涼しさと熱つあつをともに楽しむ夏の味覚集』婦人画報社 1985
  • 『辻留秋の料理 秋出盛りの海山の幸を豊かに使った辻留料理』婦人画報社 1985
  • 『辻留冬の料理 滋味豊かな冬の材料を生かして作る家庭の味』婦人画報社 1985
  • 『辻留季節の点心 折りふしのもてなし料理とその作法あれこれ』婦人画報社 1985
  • 『辻留の和食器入門』中央公論社 1987、中公文庫ビジュアル版 1996
  • 『辻留の宴の演出 パーティーのための日本料理』柴田書店 1987
  • 『料理秘伝 辻留・辻嘉一語録』浪川寛治編著 婦人画報社 1996

共著

脚注

  1. ^ a b c d デジタル版 日本人名大辞典+Plus『辻嘉一』 - コトバンク
  2. ^ 「辻留」京都店は出張料理専門で運営。
  3. ^ 長男(1933~2021)。若き日は北大路魯山人の元で、住み込み料理修業をした。父と同じく、多くの著書を刊行。

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