起渡船とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 起渡船の意味・解説 

起渡船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 05:43 UTC 版)

起渡船(おこしとせん)は、木曽川で運航されていた渡し船である。起の渡しとも称する。

愛知県の県指定史跡での名称は起渡船場である。

概要

愛知県尾西市(現在の一宮市起)と岐阜県羽島市正木町新井の間の木曽川で運航された渡船である。濃尾大橋の上流に位置していた。

江戸時代、起渡船は旧・美濃路(美濃街道)上にあることもあり、多くの利用者があった。そのため、渡船場は上流から定渡場(通称:「上」)、宮河戸(通称:「中」)、船橋河戸(通称:「下」)の3か所設置された。その中で一般に広く使用されたのは定渡場である。船橋河戸は将軍の上洛や江戸帰還時、朝鮮通信使などの通行の際に船を繋ぎ止め、その上に板を渡し、船橋(全長850m、使用船約270艘、使用板数約3000枚)を架けていた。

定渡場は濃尾大橋の上流約250m、宮河戸は濃尾大橋の下流約100m、船橋河戸は濃尾大橋の下流約300mに位置していた。船橋河戸は大正時代後期から駒塚渡船の航路となっている。

一宮市起の金刀比羅社、大明神社などに起渡船の石碑、案内板がある。また、羽島市正木町新井には石燈台(明和7年(1770年)の銘)がある。

歴史

関連項目

参考文献

  • 木曽川の渡し船(中山雅麗[1]・1989年)
  • 尾西市史 通史編 上巻(尾西市史編さん委員会・1998年)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 一宮市博物館事務局長(当時)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  起渡船のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「起渡船」の関連用語

起渡船のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



起渡船のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの起渡船 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS