赤漆欟木厨子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 16:44 UTC 版)
『国家珍宝帳』には御厨子きわめて似た別の厨子で、赤漆欟木厨子(以下、義慈王厨子)と称されるものもある。こちらは百済の義慈王から藤原鎌足に贈られたという由緒を持つ厨子で、中世以来所在が不明となっている。御厨子と義慈王厨子は極めて似た名称で、同じ技術と素材を用いて作られていることが明らかであり、明治期に残材から修復された厨子がどちらの厨子であるのか検討の余地があった。西川明彦は『国家珍宝帳』を始めとする史料を検討し、義慈王厨子に納められていた長さ94㎝の犀角は復元された厨子に収まるとは言い難いとしたうえで、復元した厨子は御厨子と考えるのが無理がないとした。
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