赤水母
アカクラゲ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 02:42 UTC 版)
アカクラゲ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Chrysaora pacifica (Goette, 1886) |
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英名 | |||||||||||||||||||||
Japanese sea nettle |
アカクラゲ(赤水母、赤海月、学名 Chrysaora pacifica)は、鉢虫綱のヤナギクラゲ属に属するクラゲの一種。台湾北東部から青森県の陸奥湾にかけて分布する[1]。
特徴
放射状の褐色の縞模様が16本走った直径9-15cmほどの傘と、各8分画から5-7本ずつ、合計で40-56本の伸びる長さ2m以上の触手を持つ[2]。北方性の近縁種 Chrysaora melanaster も傘に同様の縞模様があるが、こちらは触手が24本しか無いことから区別できる[3]。
触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛みを感じる[2]。刺傷による痛みは火傷に似ており、ミミズ腫れや水脹れを生じる[1]。
別名
このクラゲが乾燥すると毒をもった刺糸が舞い上がり、これが人の鼻に入るとくしゃみを引き起こすため、「ハクションクラゲ」という別名を持つ[2]。 これに目をつけた戦国武将真田信繁(幸村)が、粉にしたアカクラゲを敵に投げつけ、くしゃみを連発させて困らせたという逸話があり、「サナダクラゲ」と呼ばれることもある。
また、その赤い縞模様から「連隊旗クラゲ」とも呼ばれる[4]。
アカクラゲの登場する作品
出典
- ^ a b 上田幸男. “招かざる客アカクラゲとミズクラゲの徳島県沿岸への大量来遊”. 徳島水研だより 第62号. 徳島県. 2024年1月2日閲覧。
- ^ a b c 新日本動物図鑑[上]北隆館[要ページ番号]
- ^ Morandini AC, Marquess AC (2011) Revision of the genus Chrysaora Péron & Lesueur, 1810 (Cnidaria: Scyphozoa). Zootaxa 2464: 1–97
- ^ 海の写真のボルボックス / 生物リスト / クラゲ - 中村庸夫
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