譚賓録
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『譚賓録』(たんひんろく)は、唐の武宗期に胡璩が著した筆記小説である。胡璩が成都に在住していた頃の作品で、全10巻からなる。書名の意味は「賓客との談話の記録」であり、本来は「談賓録」とすべきところを、武宗李談の名を避けて「譚賓録」と改められた。「談賓」という語は劉琨の『答盧諶』に由来する。本書の内容は、唐代の人物に関する逸話からなり、特に玄宗期から徳宗期にかけての時期の記述が比較的に詳しい。唐の国史から題材をとっており、『旧唐書』『新唐書』には本書を由来とする内容が少なからず引用されている。『譚賓録』そのものはすでに散逸しているが、『太平広記』には本書からの逸話が120条収録されている[1][2]。
脚注
- ^ 姚継栄; 姚憶雪 (2016), 『唐宋歴史筆記論叢』, 民族出版社, pp. 129, ISBN 9787105145560
- ^ 趙伝仁; 鲍延毅 (2007), 『中国書名釈義大辞典』, 山東友誼出版社, pp. 1167, ISBN 9787807372066
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