西村麒麟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/03 15:47 UTC 版)
西村 麒麟（にしむら きりん、1983年8月14日 - ）は、俳人。「古志」同人。「麒麟」主宰。
経歴
大阪市に生まれ、18歳まで広島県尾道市で育つ。2002年高知大学入学。2005年「古志」入会、長谷川櫂に師事。2009年、第1回古志新人賞、第1回石田波郷新人賞受賞。2013年12月、第一句集『鶉』を私家版で出版。2014年、第4回芝不器男俳句新人賞にて大石悦子奨励賞、『鶉』で第5回田中裕明賞受賞。2016年、作品「思ひ出帳」150句で第7回北斗賞受賞。2019年、作品「玉虫」50句で第65回角川俳句賞受賞。2022年「麒麟」を創刊、主宰。2025年、第三句集『鷗』で芸術選奨新人賞受賞[1]。
作風など
句風は「飄逸」「現代の隠者」風などと評されており[2][3]、関悦史は「嫁がゐて四月で全く言ふ事無し」などの句について「安寧自足がそのまま俳諧的ずらしにつながる機微」を指摘する[4]。芝不器男賞の選評では先人の名を詠み込んだ句も評価された[5]。
句集
- 「鶉」2013年 私家版
- 「鴨」2017年 文学の森
- 「鶉」新装版 2023年 港の人
- 「鷗」 2024年 港の人
出典
- ^ “芸術選奨に「名探偵コナン」作者の青山剛昌さんや阿部サダヲさんら：朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年3月3日). 2025年3月3日閲覧。
- ^ 選考委員の言葉 田中裕明賞公式サイト、ふらんす堂（2014年5月23日閲覧）
- ^ 冨田拓也 「理想郷と原風景」 -blog 俳句空間- 戦後俳句を読む、2014年3月28日（2014年5月23日閲覧）
- ^ 関悦史 「麒麟と瓢箪」-blog 俳句空間- 戦後俳句を読む、2014年3月7日（2014年5月23日閲覧）
- ^ 第四回芝不器男俳句新人賞 決定 (PDF) 芝不器男俳句新人賞プレス・リリース（2014年5月23日閲覧）
外部リンク
- ツイッター
- きりんのへや（「スピカ」）- 「きりんの家」（「スピカ」2013年5月連載）
- 「週刊俳句」への投稿 - 30句作品「鶯笛」（2012年4月）- 10句作品「栃木」（2014年4月）
- 西村麒麟『鶉』を読む（「-blog 俳句空間- 戦後俳句を読む」）
- 西村麒麟の句の鑑賞（「増殖する俳句歳時記」）
| 全般 | |
|---|---|
| 国立図書館 | |
- 西村麒麟のページへのリンク
