蛹化の機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 23:05 UTC 版)
蛹化の制御には複数のホルモンが関係していることが知られる。前胸腺から分泌される脱皮ホルモン(エクジソン、エクダイソン)は脱皮を促進するが、このときアラタ体から分泌される幼若ホルモンが働かないと蛹化が起こる。終齢幼虫では通例は幼若ホルモンが分泌されないが、実験的に他の若い幼虫のアラタ体を移植してやると、そこから分泌される幼若ホルモンの作用で、その個体は次の脱皮でも蛹にならず大きな終齢幼虫となる。逆に若齢幼虫からアラタ体を取り去ると、まだ終齢でないにもかかわらず次の脱皮で蛹化する。
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