蚕箔,すだれ (さんぱく)
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蚕児飼育用の篭の総称であって、蚕架にのせて使用する。蚕箔の形には円形と長方形とがある。円形蚕箔には藁製と竹製の二種類があり、取り扱いは便利であったが、蚕莚、蚕網等を円形に作らなければならないので不便であった。また、藁製は耐久性、吸湿性など問題があり、明治時代の末期にはほとんど使用されなくなった。長方形蚕箔は割竹を亀甲形に組んで作られている。これにも大小二種類(他にも例外的な大きさのものもある)がある。大きい方は長径159cm、短径99cmで群馬篭又は上州篭といい。小さい方は長径105cm、短径76cmで半篭又は六坪篭という。一般的には六坪篭が使用されている。蚕飼育ひら篭である。割竹をもって亀甲形に編んだ蚕箔で、縁の部分が5cmの高さに作られている。長径108cm、短径72cmで、半篭または大坪篭と称する大きさである。この大きさが現在も使用されている竹蚕箔の標準型である。 |
蚕箔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 15:37 UTC 版)
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蚕箔(さんぱく)は、蚕の飼育に用いられる長方形または円形の容器である。蚕架(蚕棚)に載せて使われる。
竹かごであることが多かった。六坪籠(「信州籠」とも)(3.5尺×2.5尺)と上州籠(5.25尺×3.25尺)があった。 大きさが手頃なので前者が用いられることが多かった。東北では、径2.5尺ほど、縁高2寸ほどの藁座、あるいは大きさは同じ竹製のものが用いられた。
円形のものは角が無いため作業しやすいが、蚕筵の形、また固定するのに不便であった。
これらのほかに、外框は幅2.5寸ないし3寸の貫で、底は葭簀張りのもの、鉄線を張ったものもあった。
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