藤高和輝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 07:28 UTC 版)
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人物情報 | |
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生誕 | 1986年(38 - 39歳)![]() |
出身校 | 大阪大学大学院人間科学研究科 |
学問 | |
研究分野 | 現代思想 フェミニズム クィア理論 |
研究機関 | 京都産業大学 |
博士課程指導教員 | 檜垣立哉 |
主要な作品 | 『ジュディス・バトラー:生と哲学を賭けた闘い』 |
影響を受けた人物 | ジュディス・バトラー 田中美津 村上靖彦 冨山一郎 (政治学者) |
藤高 和輝(ふじたか かずき、1986年 ‐ )は、日本の哲学者。京都産業大学文化学部准教授。専門は現代思想、フェミニズム、クィア理論、トランスジェンダー研究[1]。
経歴
大阪市出身。大阪大学人間科学部を卒業、同大学で博士前期課程、博士後期課程を修了[1]。「ジュディス・バトラー : 生と哲学を賭けた闘い」にて博士(人間科学)を取得する[2]。
その後、日本学術振興会特別研究員(RPD)、大阪大学人間科学研究科助教を経て、2020年、京都産業大学に着任[1]。
研究・活動
ジュディス・バトラーの思想形成に関する研究からキャリアをスタートし、田中美津やベル・フックス、サラ・アーメッドなどのフェミニズム・クィアの蓄積を横断的に読み解くことによって、独自の〈トラブルの思想〉を展開している[3]。また、インターセクショナリティに関する日本語論文の著者としても評価されている[4]。
クィア理論の翻訳でも知られており、サラ・アーメッド[5]やリー・エーデルマン[6]、ゲイル・サラモンなどの翻訳を手掛けている。
著書
単著
- 『ジュディス・バトラー:生と哲学を賭けた闘い』(以文社、2018年)ISBN 978-4753103454
- 『〈トラブル〉としてのフェミニズム:「とり乱させない抑圧」に抗して』(青土社、2022年)ISBN 978-4791774432
- 『ノット・ライク・ディス:トランスジェンダーと身体の哲学』(以文社、2024年)ISBN 978-4753103843
- 『バトラー入門』(筑摩書房〈ちくま新書〉、2024年)ISBN 978-4480076342
翻訳
- 『身体を引き受ける:トランスジェンダーと物質性のレトリック』(ゲイル・サラモン著、以文社、2019年)ISBN 978-4-7531-0355-3
脚注
- ^ a b c “藤高 和輝”. 京都産業大学. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “ジュディス・バトラー : 生と哲学を賭けた闘い”. 大阪大学学術情報庫. 2024年10月16日閲覧。
- ^ 稲田, 紘子 (2022). “書評:藤高和輝『〈トラブル〉としてのフェミニズム ―「とり乱させない抑圧」に抗して』青土社、2022年”. 女性学年報 43: 75–80. doi:10.32167/arws.43.0_75 .
- ^ 下地ローレンス吉孝 (2021年12月23日). “現代社会の最重要概念「インターセクショナリティ」をご存知ですか?(下地 ローレンス吉孝) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2024年12月19日閲覧。
- ^ サラ, アーメッド; 藤高, 和輝 (2022-05). “ハンマーの共鳴性”. 現代思想 50 (5): 90–106 .
- ^ リー, エーデルマン; 藤高, 和輝 (2019-05). “未来は子ども騙し : クィア理論、非同一化、そして死の欲動”. 思想 (1141): 107–126. ISSN 0386-2755 .
関連項目
外部リンク
- 藤高和輝のページへのリンク