臼井拓水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/19 07:44 UTC 版)
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臼井拓水(うすい たくみ、1999年4月29日 - )は、日本の実業家、AIコンサルタント。Michikusa株式会社代表取締役、AI木曜会代表、デジタルハリウッド大学特任准教授。千葉県市川市出生、東京都育ち。国際基督教大学卒業。
臼井はMichikusa株式会社を2023年10月に設立し、代表取締役に就任した[1]。また、AI分野のインフルエンサーとしても活動しており、SNS総フォロワー数は50万人以上(AI分野日本1位)とされる。実名・顔出しでの情報発信を行い、AI業界における高額で低質なAIスクールや情報商材業者に対し警鐘を鳴らしている[2]。
来歴
幼少期・学生時代
幼少期より両親の影響で物販を経験し、ビジネスに興味を持つ。高校1年生時にビジネスコンテスト「Startup Base U18」に参加したことをきっかけに、起業家を志すようになる[1]。
国際基督教大学高等学校では親友と共に男子バレーボール部を創設。この経験が後の「道草」の精神につながったと語っている[1]。国際基督教大学在学中には、ラグビー部に所属しながら、Business Insider Japan編集部でのインターン、PKSHA Capitalでのアソシエイト、旅行系スタートアップ、ベンチャー企業など複数のインターンを並行して経験した。特にベンチャー企業でのインターン時代には、代表から「ANDの才能を身につけてほしい」という言葉を受け、その後の価値観形成に影響を与えた[3]。大学4年次には就職活動にも積極的に取り組み、100社以上の企業面接を経験した[1]。
社会人・起業
2021年、Amazon Japanマーケットプレイス事業部、電化製品部門のAccount Managerとして新卒入社。国内最大手メーカーのAmazonでの売上拡大を支援した。
2022年にはAmazon Japan入社1年目で部門内売上1位を達成。営業成績達成後は、部署内外の業務効率化にも貢献し、プライムデー等のセールシステムの自動化、国内営業職向けChrome拡張機能の開発、社内副業マッチング制度のローンチ、新卒社員の配属部署決定などを担当した。
2022年11月、ChatGPTの登場に衝撃を受け、年明けすぐに友人2人とAI開発の受託事業を開始した。
2023年8月、Amazon Japanを退職。
2023年9月、共同創業したAI会社を1ヶ月後に退社し、24歳で無職となる。
2023年10月、Michikusa株式会社を単独で設立、代表取締役に就任(24歳)。起業当初は貯金がほとんどなく、東京都三鷹市の井の頭恩賜公園のベンチで社名を考えたという[1]。
2024年、25歳の誕生日頃にInstagram投稿が反響を呼び、わずか3週間でAIジャンル日本一のフォロワー数を獲得。これを契機に法人研修の問い合わせが急増した[2]。
同年、個人向けに低価格でAI研修を提供し、初回開催で6,000人が参加、累計4万人以上が受講した[2]。
2024年5月、個人向けの学習コミュニティ「AI木曜会」を開設した[2]。
同年、書籍『Notion AIハック 仕事と暮らしを劇的にラクにする72の最強アイデア』を翔泳社から出版した[4]。
2025年4月、26歳の誕生日を迎え、会社の経営と個人の発信を両立させ、法人研修事業を拡大。
同年4月、デジタルハリウッド大学特任准教授に就任した[5]。
2025年8月、テレビ朝日「ガリベンチャーV」に3回出演(第230回、第233回、第234回)。地上波テレビ初出演となった。
2025年9月29日、千葉県白子町とMichikusa株式会社が官民連携協定を締結。臼井が講師となり、町職員や議員向けにChatGPT活用研修を実施。町民向けにはAI活用に関する動画を無料公開する全国初の取り組みを開始した[6][7]。
家族・交友関係
母、姉がいる。起業当初の厳しい時期、実家に戻って母や姉がご飯を作ってくれる時は幸せだったと振り返っている[1]。
親友はICU高校卒業後、デジタルハリウッド大学に入学し、その後UI/UXを学ぶためにカナダのHumber Collegeに正規入学。臼井はMichikusa株式会社の新ロゴデザインを親友に依頼した[1]。
高校時代から思い入れのある井の頭恩賜公園(東京都三鷹市)は、起業時に社名を考えた場所でもある[1]。
メディア出演・掲載
雑誌・Webメディア
東洋経済オンライン
2024年7月29日、連載企画「だから、ひとり暮らし」にて自宅取材を受ける[8]。
GMO「起業の窓口マガジン」
2024年10月25日、インタビュー記事掲載[9]。
NRIセキュア
2025年10月10日、対談記事公開[10]。
Google Gemini公式note
AI活用に関する対談や取材実績がある。
ポッドキャスト
ながらAIラジオ(レギュラー出演)
ハヤカワ五味との共同パーソナリティで、毎週月曜日朝9時に配信されるポッドキャスト番組「ながらAIラジオ」にレギュラー出演。Apple PodcastやSpotifyで配信中。
テレビ
テレビ朝日「ガリベンチャーV」
2025年8月-9月、AI専門家として3回出演(地上波初出演)。
- 第230回(2025年8月21日放送)
- 第233回(2025年8月28日放送)
- 第234回(2025年9月4日放送)
政治家との対談
国民民主党代表の玉木雄一郎氏とAIの活用法や今後の可能性について対談。玉木氏のYouTubeチャンネルにて公開された動画では、臼井がAIの具体的な活用法を実演し、玉木氏がAIによる業務効率化の可能性に感銘を受けた様子が描かれている。両者はAI時代に重要なのは「問いを立てる力」と「知的好奇心」であるとの見解で一致した[11]。
著書
- 『Notion AIハック 仕事と暮らしを劇的にラクにする72の最強アイデア』(2024年、翔泳社)ISBN 978-4798183169
人物像
生活スタイル
「うがいが趣味」と公言しており、うがいをすることで体調を崩さなくなったと語っている[12]。
ミニマリストであり、生活に必要な物を最低限に抑えている[12]。2024年7月時点では代官山のルーフバルコニー付き1LDK(家賃約40万円)に居住[8]。
思想・価値観
「ANDの才能」という考え方を人生のテーマとしている。大学4年次、インターン先の代表から「ANDの才能を身につけてほしい」という言葉を受けて以来、相反する要素の両立に挑戦し続けることを重視している[3]。
社名の「Michikusa(道草)」には、AIによる効率化で生まれた時間を、新しい価値創造のための「道草」に使ってほしいという願いが込められている[12]。
AI観
生成AIを洗濯機に例え、「皆が川で洗濯をしていた時代に洗濯機の存在を知ったとすれば、いくら周りの人たちが『得体の知れない機械だ』と怖がったとしても、それを使うと思います」と述べ、AIを使わないことこそが最大のリスクであると強調している[10]。
脚注
- ^ a b c d e f g h 臼井拓水 (2025年7月16日). “無職になった日”. note. 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b c d “Usutaku(臼井拓水)さんは怪しい?AI木曜会の評判から経歴まで完全解説”. romptn Magazine (2025年8月26日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b 臼井拓水 (2025年6月8日). “ANDの才能と、26歳。”. note. 2025年10月19日閲覧。
- ^ “Notion AIハック 仕事と暮らしを劇的にラクにする72の最強アイデア”. 翔泳社. 2025年10月19日閲覧。
- ^ “教員紹介 臼井拓水”. デジタルハリウッド大学. 2025年10月19日閲覧。
- ^ “白子町 みんなでAI活用 民間と連携協定 来月”. 東京新聞 (2025年10月1日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ “AI活用 自治体の6割 進む業務効率化 住民への成果還元課題”. 毎日新聞 (2025年10月4日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b “25歳AIコンサルタントが家賃40万の部屋に住む訳”. 東洋経済オンライン (2024年7月29日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ “【Michikusa株式会社】AIで人の時間を創り出したい!道草を食べられる人生を目指す経営哲学”. 起業の窓口マガジン (2024年10月25日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b “「生成AIを使わないこと」こそ最大のリスク|Michikusa×NRIセキュア対談”. NRIセキュア (2025年10月10日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ “AI起業家臼井拓水さんと最新AIの活用術を語る! - YouTube”. たまき切り抜きチャンネル (2025年3月9日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b c アユチャン (2025年10月18日). “【10/18更新】usutaku語録”. note. 2025年10月19日閲覧。
外部リンク
- 臼井拓水のページへのリンク