膝窩

デジタル大辞泉

しっ‐か〔‐クワ〕【^▽膝^×窩】

読み方：しっか

ひざの後ろ側のくぼんだ部分。ひかがみ。膝膕(しっかく)。

ウィキペディア

膝窩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/05/28 13:25 UTC 版)

膝窩 Popliteal fossa
右脚の膝窩
概要
表記・識別
ラテン語	Fossa poplitea
グレイ解剖学	p.631
TA	A01.2.08.013
FMA	22525
解剖学用語 [ウィキデータを表示]

膝窩（しっか、英語: popliteal fossa、hough^[1]やkneepitとも呼ばれる）とは、膝関節の裏側にある浅いくぼみを指す。膝関節の裏側なので、膝窩で見られる骨は、大腿骨と脛骨である。他の大関節の屈側面（鼠蹊部や脇の下、肘窩、本質的な意味で頸部の前面）と同様に、血管や神経が比較的表層を通り、多くのリンパ節が存在する部位となっている。

構造

境界

膝窩の境界は以下の通りである。

	内側	外側
上部	半膜様筋 半腱様筋	大腿二頭筋
下部	腓腹筋内側頭	腓腹筋外側頭 足底筋

浅層

浅側から深側へと、浅層は以下のような構造になっている：

1. 皮膚
2. 表層筋膜（小伏在静脈、後大腿皮神経終末枝、内側皮神経後方部、外側腓腹皮神経、内側腓腹皮神経が含まれる）
3. 膝窩筋膜

深層

深層は、以下の物によって構成されている：

1. 大腿骨の膝窩部表面
2. 膝関節の被膜と、斜膝窩靭帯
3. 膝窩筋を覆う強固な筋膜

主な内容

膝窩内の構造物には、（浅層から深層へ）以下の物が含まれる：

• 脛骨神経
• 総腓骨神経
• 膝窩静脈
• 大腿動脈から続く、膝窩動脈
• 小伏在静脈（終末部）
• 膝窩リンパ節と血管（中膝動脈や内側下腿動脈、外側上膝動脈、外側下膝動脈など）

なお、総腓骨神経も膝窩の上角から伸びている。

追加画像

• 
  Muscles of the gluteal and posterior femoral regions.
• 
  Small saphenous vein and its tributaries.
• 
  The popliteal, posterior tibial, and peroneal arteries.
• 
  Nerves of the right lower extremity Posterior view.
• 
  Muscles of thigh. Lateral view.

関連項目

• ハムストリング

Weblio日本語例文用例辞書

「膝窩」の例文・使い方・用例・文例

• 彼には膝窩嚢胞の症状が見られた。