膀胱毒性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 06:25 UTC 版)
免疫抑制薬シクロホスファミドの副作用の、出血性膀胱炎と催腫瘍作用。静注パルス療法より連日経口服用療法の方が、総投与量が多く膀胱毒性が強い。代謝物アクロレインが尿に排出されておこる。 膀胱に尿をためないように、点滴や経口水分摂取を多くし、頻繁な排尿が推奨されている。予防薬のmesna(メスナ)は、日本では血管炎に対する健康保険適用はない。最も感度の良い検査は定期的な尿検査であり、催腫瘍作用のため、シクロホスファミド使用終了後も行う。 出血性膀胱炎を発症したら、使用を止め、他の免疫抑制薬に替える等が望ましい。
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