胎児期における肺循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/30 00:44 UTC 版)
羊水にいる胎児は胎盤をとおして母体から酸素を獲得しているため肺でのガス交換を行っていない。そのため、肺に多くの血流を流す必要がないので胎児循環においては肺動脈と大動脈のあいだにシャント(短絡路)がある。これは動脈管(ボタロー管)といい、出生後ブラジキニンの作用により血管が締め付けられて閉じる。なお、成人において動脈管の遺残物が動脈管索として残るが、閉鎖しないと動脈管開存症となる。
※この「胎児期における肺循環」の解説は、「肺循環」の解説の一部です。
「胎児期における肺循環」を含む「肺循環」の記事については、「肺循環」の概要を参照ください。
- 胎児期における肺循環のページへのリンク