聖書での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/04/28 05:33 UTC 版)
「Paradiastole」の記事における「聖書での使用」の解説
聖書研究において、Paradiastoleは首句反復の1形式である。Paradiastoleは選言判断(〜か〜)として2、3の語(either〜or、neither〜nor)を用いる。選言はものを分離するので、ものを接続する連言(〜かつ〜)とは区別される。 この技術の例はヨハネによる福音書の中に見ることができる。ヨハネはτέκνα θεοῦ(神の子ら)の意味を明確にするために次のように書いた(1-3)。 οἳ [πιστεύοντες] They [the believers], οὐκ ἐξ αἱμάτων not of blood, οὐδὲ ἐκ θελήματος σαρκὸς nor of the flesh's desire, οὐδὲ ἐκ θελήματος ἀνδρὸς nor of a man's desire, ἀλλ' ἐκ θεοῦ ἐγεννήθησαν. but of God were born. (彼ら[信者]は/血ではなく/肉の欲あるいは/人間の欲ではなく/神によって生まれた) この一節で、οὐκ(not)とοὐδὲ(nor)は選言記号として機能している。Paradiastoleは、信じて(οἳ πιστεύοντες)「神の子ら」となった彼らは、血など物質的なものでなく神の力によって生まれたことを強調している。
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