聖カタリナの神秘の結婚_(アンドレア・デル・サルト)とは? わかりやすく解説

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聖カタリナの神秘の結婚 (アンドレア・デル・サルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 19:17 UTC 版)

『聖カタリナの神秘の結婚』
イタリア語: Matrimonio mistico di santa Caterina d'Alessandria
英語: The Mystic Marriage of Saint Catherine
作者 アンドレア・デル・サルト
製作年 1512年から1513年頃
種類 板上に油彩
寸法 167 cm × 122 cm (66 in × 48 in)
所蔵 アルテ・マイスター絵画館ドレスデン

聖カタリナの神秘の結婚』(せいカタリナのしんぴのけっこん、伊: Matrimonio mistico di santa Caterina d'Alessandria)は、アンドレア・デル・サルトが1512-1513年頃に描いた聖会話の主題の板上の油彩画である。作品は、フィレンツェのサンティッシマ・アヌンツィアータ教会内のアンドレアによるキオストリーノ・デイ・ヴォーティのフレスコ画と同時期の、アンドレアの初期の時代に制作された。1749年にプラハの帝国画廊により購入され、現在は、ドレスデンアルテ・マイスター絵画館に所蔵されている[1]

聖母子の左側にはアレクサンドリアの聖カタリナ(足元の車輪はアトリビュート)がおり、右側にはアンティオキアの聖マルガリータがいる。階段の下には、洗礼者ヨハネが仔羊を抱いている。仔羊は、「神の仔羊」としてイエス・キリストを象徴し、ヨハネは聖マルガリータの足元の竜(聖マルガリータのアトリビュート)から仔羊を守るような仕草をしている。

作品の構図は、ラファエロの『天蓋の聖母』、フラ・バルトロメオの『カンビの聖会話』を明らかに参照している。一方、ヨハネの姿は、レオナルド・ダ・ヴィンチの『聖アンナと聖母子』のヨハネを想起させる。本作は、アンドレアの主要な弟子、特にロッソ・フィオレンティーノポントルモに大きな影響を与えた。

関連作品

参考文献

  1. ^ (ドイツ語) AA.VV., Gemäldegalerie Alte Meister Dresden, Band I, die augstellten Werke, Walter König, Colonia 2006. ISBN 978-88-86392-48-8



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