耳のモチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 03:07 UTC 版)
「めくらやなぎと眠る女」の記事における「耳のモチーフ」の解説
川村湊をはじめとして村上春樹の作品における「耳」のモチーフに注目する文学者は多い。川村はそこに意味を見出すことの危うさを語りながら、村上作品における「耳」が、実はすべて「聴くことのできない」耳だとしたうえで、そこに心を閉ざした人間同士のコミュニケーションへの意志をみてとり、「僕」をはじめとした(村上による一人称の)主人公を「語り手」ではなく「聞き手」と位置づける。一方で高橋英夫は1984年の段階で村上に「耳」のモチーフが頻出することを指摘し、「みんな彼の前作で使っている素材なんですね。またやっているなという気がちょっとしなくもないんで」と語っている。
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