細胞質でのSmタンパク質の合成と保管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 16:06 UTC 版)
「核内低分子リボ核タンパク質」の記事における「細胞質でのSmタンパク質の合成と保管」の解説
Smタンパク質(英語版)は、他のタンパク質と同様、細胞質でリボソームがmRNAを翻訳することで合成される。Smタンパク質は3種類の部分的に組み立てられたのリング複合体の形で細胞質に保管され、そのすべてがpIClnタンパク質と結合している。SmD1、SmD2、SmF、SmE、SmGとpIClnからなる6S五量体複合体、SmBとおそらくSmD3、そしてpIClnからなる2–4S複合体、SmD3、SmB、SmD1、pIClnとアルギニンメチルトランスフェラーゼ5(PRMT5)からなる20Sメチロソーム(methylosome)の3つの形態である。SmD3、SmB、SmD1はメチロソーム中で翻訳後修飾を受ける。これら3つのSmタンパク質にはC末端に反復性のアルギニン-グリシンモチーフが存在し、アルギニン側鎖のω-NG, NG'-ジメチルアルギニンへの対称性ジメチル化が行われる。pIClnは、3つの前駆体複合体全てに存在するが成熟したsnRNPには存在せず、Smタンパク質の未成熟な組み立てを防ぐ、専門化されたシャペロンとして機能することが示唆されている。
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