第5の力とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 第5の力の意味・解説 

第5の力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 05:15 UTC 版)

第5の力(だいごのちから、: fifth force)とは、次の表式:

によって示されるポテンシャル Vij(r) の勾配として現れるである。ただし、G万有引力定数で、mi, mj は2つの物体(指標i, j )の質量r は2物体間の距離、αij は |αij| ≤ 1程度の i, j に依存した定数、λ は相互作用の到達し得る距離を表す量で、およそ数メートルから数キロメートルのオーダーと考えられている。

自然界を支配するといわれる4つの力重力電磁気力弱い力強い力)以外の力として存在する可能性が指摘されているため、第5の力との名がある。(1 / r)e-r / λ湯川型ポテンシャルの形をしている。

1970年代初めに藤井保憲によって提案され、後にエフライム・フィッシュバッハドイツ語版によって第5の力と呼ばれるようになった。実験的な検証で、第5の力の存在を確証付ける結果はまだ得られていない。但し、αij に関しては検証の結果、

と上限があることが分かっている。

1950年代に李政道楊振寧によって予言された、バリオン数と関係したの存在に第5の力の端緒が見られる[1]

1986年には、フィッシュバッハによる新たな第5の力の理論が提唱された[2]

また、第5の力の存在に否定的な実験結果が得られた以降には、第5の力を打ち消す第6の力の存在を予言する理論も提唱されている[1]

関連項目

  • ブランス=ディッケ理論 (en) - 第五の力を仮定している重力理論。1961年に提唱された。
  • クインテッセンス

脚注




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

第5の力のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第5の力のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第5の力 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS