第四章 達意といふこと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 04:52 UTC 版)
「文章読本 (丸谷才一)」の記事における「第四章 達意といふこと」の解説
本文より : 「わたしが明治憲法第一条最大の弱点とするのは、『大日本帝國』でもなければ『萬世一系』でもなく、『天皇之ヲ統治ス』である。この『統治』といふ概念は不分明なことこの上ない。」「主としてこの『統治』の概念が曖昧なため、明治政権は昭和二十年八月に至つて瓦解したと言つても過言ではなからう。すなはちこのチューインガム条項は、何のことはない亡国の文章の見本にほかならない。『文章は經國の大業、不朽の盛事』といふ古来の教へに背くこと、これよりはなはだしきはないと言ふべきだらう。」
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