秋山仙朴とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 秋山仙朴の意味・解説 

秋山仙朴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 09:23 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

秋山 仙朴(あきやま せんぼく、生没年不詳[1]17世紀-18世紀)は、江戸時代囲碁棋士、著述家。元の名は小倉道喜(おぐら どうき)。武蔵国生まれ、本因坊道悦本因坊道策門下、六段。『新撰碁経大全』、『古今當流新碁経』などの著作があり、その記述のために絶版、戸締めの刑を受けた。

道喜は本因坊道悦に入門し、その後道策門下となる。道策とは二子で対局して1勝2敗、本因坊道知と先番で打ち分け白番で負け、上手(七段)に先相先の手合(六段)に進む。道策の死後は道知門下となるが、不品行により道悦、井上道節因碩からたびたび咎められた。1707年(宝永4年)に出奔して泉州に移り秋山正廣と改名、仙朴と号す。これにより碁家より破門とされる。

1720年(享保5年)に、囲碁心得や定石について記した『新撰碁経大全』二巻を出版。1725年(享保10年)に再版する際に、前書において「今道策流學者予外無之、為後之書置者也」(道策流を学ぶ者は予の他にいない)と書いたのを、京都で隠居の身にあった道悦が目にし、これを不届きとして江戸の道知に処分を求めた。道知は他の家元の主だった者と協議し、碁所の立場上差し置き難しとして寺社奉行小出信濃守に訴え出て、町奉行を通じて同書は絶版、仙朴は十日間の戸締めに処せられた。

他の著作として、『新撰碁経大全』の別版で名古屋の版元から出した『當流碁経大全』、道策時代の打碁集『古今當流新碁経』がある。

参考文献

  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 19頁。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「秋山仙朴」の関連用語

秋山仙朴のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



秋山仙朴のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの秋山仙朴 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS