矢島玄亮とは? わかりやすく解説

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矢島玄亮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 06:21 UTC 版)

矢島 玄亮
人物情報
生誕 1903年????
日本
死没 2001年????
日本
国籍 日本
学問
時代 昭和平成
研究分野 書誌学
図書館学
研究機関 東北大学
主要な作品 #著作
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矢島 玄亮(やじま げんりょう、1903年[1] - 2001年[1])は、日本の書誌学者。専門は図書館学。東北大学附属図書館に勤務し、和漢書目録の編纂や参考調査業務に従事した。

経歴

1932年から東北大学附属図書館に勤務し参考調査業務を担当、和漢書目録掛長を務める[2]。1965年に文学部助教授に抜擢される[2]。1967年に退官後、図書館の古典目録編纂室に嘱託として勤務[2]

『徳川時代出版者出版物集覧』の出版

矢島は、東北大学附属図書館の有する狩野文庫ならびに一般古典の目録、および同館所蔵の各地の文庫の書目類約40点を材料として、徳川時代の出版書店目録の編纂をしていた[3]。その成果は1968年に、書目索引・人名索引を附して、いったん東北大学附属図書館の手で『徳川時代出版者出版物集覧 準備版』として騰写印刷せられたが、多くの研究者の注目するところとなり、再刊を求める声もしきりに聞えるようになった。そこで文部省科学研究費補助金(研究成果刊行費)の助成をえて、準備版に増補を加えて、1976年に正式に印刷公刊された。収録されている出版者は約3,200名、その出版物名は約17,000点、出版物名索引は約12,000項目、著編者名索引は約8,000項目を含んでいる[3]

この書籍は書誌学における貴重な業績というばかりでなく、徳川時代の出版文化の研究としても大きな意味を持つと評価されている[3]

矢島文庫

矢島の旧蔵書全部が1980年に一括して東北大学附属図書館に寄贈されたもの[2]中国哲学漢文学書誌学に関する和漢書2,012冊、洋書17冊からなる。清朝末期、中華民国初期の石版印刷本を中心とする線装本が多く含まれる。また大正・昭和時代初期の古書目録、観光地図絵葉書マッチラベル等のコレクションが多いのも特徴の一つである。さらに内外の研究者からの多数の献呈本、別刷類がある[2]

著作

単著、共著、編纂

論文、雑誌

脚注

  1. ^ a b 東北帝国大学および東北大学附属図書館に奉職した、「矢島玄亮」の生没年を知りたい。”. レファレンス協同データベース. 2025年1月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e 日本の大学所蔵特殊文庫解題目録”. tksosa.dijtokyo.org. 2025年1月29日閲覧。
  3. ^ a b c 吉田震太郎「」『徳川時代出版者出版物集覧』https://dl.ndl.go.jp/pid/12237415/1/4 



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