盲学校の職業教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 02:32 UTC 版)
日本では数百年の永きにわたって、盲人の職業として、鍼と按摩が受け継がれてきた。鍼・按摩は、学問といよりも職人的な技芸であるため、戦前は徒弟制度によって術者が養成されていた。戦後、「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師等に関する法律」(あはき法)が施行され、はり師、マッサージ師として就業するためには2年の専門教育と国家試験が課せられるようになったため、これに対応する形で職業課程の「理療科」が設置された。理療科は、高卒後3年で、鍼灸師・マッサージ師の国家試験受験資格を得る専攻科理療科と、あん摩マッサージ指圧師だけの受験資格を得る保健理療科がある。理療科という名前は、薬物や外科手術でない、物理的な刺激療法という意味であるが、盲学校だけのことばで、また、理学療法士と紛らわしいため、言い換えを求める意見が多い。 一部の盲学校には、盲人の伝統的な職業である箏曲の演奏家等を養成する音楽科、理学療法士を養成する理学療法科が設置されてところがある。
※この「盲学校の職業教育」の解説は、「盲学校」の解説の一部です。
「盲学校の職業教育」を含む「盲学校」の記事については、「盲学校」の概要を参照ください。
- 盲学校の職業教育のページへのリンク