白糸の滝停留所とは? わかりやすく解説

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白糸の滝停留所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/16 01:04 UTC 版)

白糸の滝駅
しらいとのたき
SHIRAITONOTAKI
錦橋 (0.8 km)
(0.8 km) 定山渓
所在地 北海道札幌市定山渓
所属事業者 定山渓鉄道
所属路線 定山渓鉄道線
キロ程 26.3 km(東札幌起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1933年昭和8年)1月7日
廃止年月日 1969年(昭和44年)11月1日
備考 定山渓鉄道線廃線に伴い廃駅
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白糸の滝停留所[注釈 1](しらいとのたきていりゅうじょ)は、かつて北海道札幌市定山渓(現・南区定山渓温泉東2丁目)に存在した、定山渓鉄道定山渓鉄道線廃駅)である。同線の廃線により、1969年昭和44年)に廃駅となった。

歴史

1918年(大正7年)の定山渓鉄道線開業後、定山渓温泉を訪れる行楽客が増加し、定山渓駅から離れた温泉街東側にも料理店や温泉宿が建ったこと、近隣の豊平川に建設された一の沢ダムによってできたダム湖「舞鶴の瀞」で貸しボートや屋形船の営業が行われるようになったこと等から、行楽客の利便のため開業した[1]

温泉街の裏口として、名の通った役者や政界人等が密かに温泉を訪れる際に重宝されたと言われる[1][2]

駅名の由来

近隣の定山渓発電所脇の岩肌を伝う白糸の滝から[2]

駅構造

定山渓方面に向かって左側に単式ホーム1本のみを設置する停留所。木造の駅舎を有し、行楽期の乗降客が多かったことから停留所でありながら駅員が配置されていた[1]

駅施設は定山渓発電所の発電用水管と余水路(白糸の滝)の間の狭い土地に設置されていた[1]

駅跡地

廃止後は空き地となっていたが、1980年(昭和55年)に「北海道秘宝館」という娯楽施設が建設された[1]。それも後に閉館し、一部は国道230号の拡幅用地となった。じょうてつバスの同名の停留所「白糸の滝」が駅跡の前にある。

当駅 - 定山渓間の廃線跡には、レンガ造の暗渠が残る[3]

隣の駅

定山渓鉄道
定山渓鉄道線
錦橋駅 - 白糸の滝停留所 - 定山渓駅

脚注

注釈

  1. ^ 小熊 (1969)による、鉄道省 (1937) では「白糸滝」表記。

出典

  1. ^ a b c d e 久保 『定山渓鉄道』p.206-208
  2. ^ a b 『札幌の駅』p.246
  3. ^ 寺田裕一「定山渓鉄道」『新 消えた轍 ローカル私鉄廃線跡探訪 2 北海道・北東北』ネコ・パブリッシング〈NEKO MOOK 1627〉、2011年8月30日、10-11頁。ISBN 4-7770-1127-5 

参考文献

  • 小熊米雄「定山渓鉄道」『鉄道ピクトリアル』No. 2321969年12月号臨時増刊:私鉄車両めぐり10、1969年、pp. 4-5, 11-25。 (再録:鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯』 2巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年。 
  • 鉄道省『昭和12年10月1日現在鉄道停車場一覧』鉄道史資料保存会(1986年覆刻)、東京、1937年、p. 256頁。ISBN 4-88540-048-1 
  • 『札幌の駅』さっぽろ文庫 11
  • 寺田裕一「定山渓鉄道」『新 消えた轍 ローカル私鉄廃線跡探訪 2 北海道・北東北』ネコ・パブリッシング〈NEKO MOOK 1627〉、2011年8月30日、8-22頁。 ISBN 4-7770-1127-5 
  • 久保ヒデキ『定山渓鉄道』北海道新聞社、2018年。 ISBN 978-4-89453-887-0 

関連項目




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