異所性乳がん(いしょせいにゅうがん)
本来の乳腺(乳房)がある場所以外に発生する乳腺を、異所性乳腺と言い、そこにできる乳がんを、異所性乳がんと言います。顔、耳、頚部、背部などに発生すると報告されています。通常、人間の乳房は胸の上に水平に並んでいますが、時おり異なった場所、多くは脇の下や正常乳房の下内側に乳頭・乳輪あるいは乳腺組織が存在することがあり、それが副乳と呼ばれています。この副乳にできた乳がんは、副乳がんと呼ばれますが、副乳にできた乳がんと、それ以外にできた乳がんを一括して異所性乳がんと呼んでいます。異所性乳がんは、乳がん全体の0.4%程度を占め、その多く(2/3程)は脇の下にできるとされています。治療法は通常の乳がんと同様です。自己検診の際には、副乳にも触診が必要です。
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