現実の世界と論理学との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:42 UTC 版)
「ヘンペルのカラス」の記事における「現実の世界と論理学との関係」の解説
以上の説明で分かるように、対偶論法を用いると日常の感覚とは相反する帰結が得られる。ゆえに、ヘンペルの論法による確証は、対象が存在する・対象の総数が事実上有限と見なしてよい…などの諸前提が成り立ってはじめて、現実的に有用なものとなる。 もっとも、通常の論理学では、この作業が仮に不可能であってもヘンペルの論法は正しいことになる。従って、実際には証明の遂行ができなくても「論理的には正しい」ということになり、感覚的には奇妙な結論が得られることに変わりはない。
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