王キ (隋)とは? わかりやすく解説

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王キ (隋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/12 06:36 UTC 版)

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本来の表記は「王頍」です。この記事に付けられた題名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。

王 頍(おう き、551年 - 604年)は、北周儒学者は景文。本貫太原郡祁県

経歴

南朝梁太尉王僧弁の子として生まれた。554年承聖3年)、西魏于謹の軍が江陵を陥落させると、兄の王頒らとともに関中に入った。若くして遊侠を好み、20歳になっても書を知らなかった。兄の王顒の叱責を受けて、はじめて『孝経』と『論語』を読み、読書に目覚めて『春秋左氏伝』・『礼記』・『易経』・『詩経』・『書経』を読んだ。学問を重ねて五経の大意に通じ、儒者と呼ばれるようになった。22歳のときに北周の武帝に召されて露門学士となり、五経の疑問点を解決するのに多くは王頍の説が採られた。諸子を好んで読み、異説を書きとめ、当時において博物と称された。

585年(隋の開皇5年)、著作佐郎に任じられた。まもなく国子において講義をおこなった。隋の文帝が釈奠を執りおこない、国子祭酒の元善が『孝経』を講義すると、王頍は元善と激しい議論をおこない、詞義をめぐって元善がたびたび言い負かされた。文帝はこれを見て、王頍を国子博士に抜擢した。後に事件に連座して解職され、嶺南に流されて辺境防備にあたった。数年後、漢王楊諒の下で王府諮議参軍に任用された。楊諒は皇太子楊勇や秦王楊俊・蜀王楊秀といった兄弟たちが次々と追い落とされるのを見て、次第と異心を抱くようになった。王頍はひそかに軍備を強化するよう楊諒に勧めた。604年仁寿4年)、文帝が死去すると、楊諒は挙兵して反乱を起こした。王頍はたびたび奇策を進言したが、楊諒は用いることができなかった。楊素の討伐軍が蒿沢に到達すると、王頍は敗北を予見しながらも決戦し、敗走した。突厥に亡命するべく、山中に逃れたが、退路を断たれると自殺して、遺体は石窟中に置かれた。享年は54。楊素は王頍の遺体を手に入れると、斬首して太原にさらした。著書に『五経大義』30巻、『文集』10巻があったが、兵乱のために散逸した。

伝記資料

  • 隋書』巻76 列伝第41
  • 北史』巻84 列伝第72

「王キ (隋)」の例文・使い方・用例・文例

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