猫眼石とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 鉱物 > > 猫眼石の意味・解説 

ねこめ‐いし【猫目石】

読み方:ねこめいし

宝石にする良質金緑石結晶中に平行な多く針状包有物があり、半球状に磨くと中央に1本の光彩現れ猫の目思わせる猫睛石(びょうせいせき)。キャッツアイ

猫目石の画像

猫目石

(猫眼石 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/12 08:15 UTC 版)

猫目石(ねこめいし、猫眼石)は、宝石の一種。金緑石(クリソベリル Chrysoberyl)の変種で、猫睛石(びょうせいせき)ともいう。

英語から「キャッツアイ(Cat's Eye)」ともいうが、厳密には「キャッツアイ」というのは、宝石に光の効果で猫の目のような模様がでる「キャッツアイ効果」のことであって、「猫目石」のみを「キャッツアイ」と称するのは正しくない。本来の宝石種である「クリソベリル」という名前をつけて、「クリソベリル・キャッツアイ」と呼ぶほうが正確である。

概要

硬度は8.5、比重は3.72。

クリソベリルキャッツアイは不思議な石で、現在ただのクリソベルはその稀少性に反した価格で取引されているが、これにキャッツアイ効果(シャトヤンシー)が現れた途端何百何千倍の破格の値段で取引される。裏を返せばそれだけこのクリソベリルキャッツアイの美しさが際立っているということである。

産地はブラジルスリランカが有名で、地色が蜂蜜色をしているカボションに、白いはっきりした目がでる ものが価値があるといわれている。(いわゆる「ミルクと蜂蜜効果」)

ただ、日本人の言うハニーカラーは海外のそれとはずれがあり、前者はかなり「黄色い」ものをそう呼ぶ傾向にあるが、後者はもっと深い、ブラウンに近い深みのある色のことを指す。ハニーカラーと共にアップルグリーンの石が珍重される。それ以外にもインド産のクリソベリルキャッツアイが最近、安価に入手できるが、地色は薄い緑がかった黄色のため、あまり美しいとは言えない。

同じクリソベルに属するアレキサンドライトにも稀にキャッツアイが表れることがある。これはただでさえ高価なアレキサンドライトにキャッツアイの価値が加わり、数ある宝石の中でも最も稀少価値がある。しかしこの石が産出されることは稀なので他の石のように決まった市場価格がなく、その都度に色味・変色性・シャトヤンシーの度合いによって価格が決まる。質の良い石であれば一級のダイアモンドにも劣らない価格で取引される。

利用用途

関連項目

外部リンク




猫眼石と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「猫眼石」の関連用語

猫眼石のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



猫眼石のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの猫目石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS