猪子迫古墳
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猪子迫古墳 | |
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![]() 石室開口部 |
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所在地 | 広島県尾道市美ノ郷町猪子迫 |
位置 | 北緯34度27分26.20秒 東経133度12分22.33秒 / 北緯34.4572778度 東経133.2062028度座標: 北緯34度27分26.20秒 東経133度12分22.33秒 / 北緯34.4572778度 東経133.2062028度 |
形状 | 円墳 |
規模 | 直径15-16m |
埋葬施設 | 横穴式石室 |
出土品 | 須恵器 |
築造時期 | 6世紀-7世紀代 |
史跡 | 尾道市指定史跡「猪子迫古墳」 |
地図 |
猪子迫古墳(いのこざここふん)は、広島県尾道市美ノ郷町猪子迫にある古墳。形状は円墳。尾道市指定史跡に指定されている。
概要
広島県西部東部、松永湾に流入する藤井川流域の北岸、丘陵中腹部に築造された古墳である[1]。現在は墳丘・石室が半壊の状態であり、石室の天井石が露出する。
元の墳丘は明らかでないが、直径15-16メートル程度の円墳と推測される[1]。埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。石室全長9.2メートルを測り、尾道市内では最大規模の石室とされる[1]。石室内は盗掘に遭っているが、須恵器の出土が知られる[1]。築造時期は古墳時代後期-終末期の6世紀-7世紀代と推定される[2]。
古墳域は1960年(昭和35年)に尾道市指定史跡に指定されている。
埋葬施設


埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南西方向に開口する。石室の規模としては、全長9.2メートル・奥幅1.9メートル・中央部幅2.3メートル・現在高さ1.9メートルを測る[1]。
石室の平面形は明らかでないが、片袖式と推測される。石室の奥壁には巨石の一枚石を立て、側壁には比較的大型の石材を2-4段積む[1]。
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石室内部(奥壁方向)
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石室内部(開口部方向)
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開口部
文化財
尾道市指定文化財
- 史跡
- 猪子迫古墳 - 1960年(昭和35年)6月24日指定。
脚注
参考文献
(記事執筆に使用した文献)
- 史跡説明板(三成学区の歴史と自然を訪ねる会・猪子迫町内会設置)
- 「猪子迫村」『広島県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系35〉、1982年。ISBN 4582490352。
- 「猪ノ子迫古墳」『探訪・広島の古墳』芸備友の会、1991年。 ISBN 4490102607。
外部リンク
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