状況対人論証 (circumstantial ad hominem)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:34 UTC 版)
「詭弁」の記事における「状況対人論証 (circumstantial ad hominem)」の解説
「人身攻撃」および「ポジショントーク」も参照 A「そろそろ新しいデジタルカメラが欲しいって話をC君としたら、D社の新製品を勧められたよ」 B「C君のお父さんはD社に勤めているんだから、C君がそう答えるのは当然さ。真に受けない方がいい」 Aに対するBの発言は、特定の人間が置かれている『状況』を論拠としている。「D社に勤める家族を持つ者」は「D社に都合の良い嘘を述べる者」と論理的に同値でもなければ包含関係にもないので、「C君のお父さんはD社に勤めている。故にD社のデジタルカメラは買わない方がいい商品である」は演繹にならない。このように、「その人がそんな事を言うのは、そういう状況に置かれているからに過ぎない(故に信用に値しない)」というタイプの対人論証を指して、「状況対人論証」と呼ぶ。
※この「状況対人論証 (circumstantial ad hominem)」の解説は、「詭弁」の解説の一部です。
「状況対人論証 (circumstantial ad hominem)」を含む「詭弁」の記事については、「詭弁」の概要を参照ください。
- 状況対人論証のページへのリンク