熊野史研究における位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 00:48 UTC 版)
『踏査記』は、熊野参詣道にそって遍在した九十九王子を悉皆調査したものであり、小字地名・地形・伝承・各種文献資料を総合し、比定地を具体的に求めたものである。地理学者の寺西貞弘は熊野史研究における地域史研究の蓄積の重要性を強調する文脈において、西の『踏査記』を「熊野参詣道を総覧する出版物」と形容している。西の業績は、今日の熊野地域史研究の前史として位置づけられるものであり、忘れられた九十九王子や古道の比定を実地調査に基づいておこなったのは西の功績である。
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