無機化合物の塩素化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 14:42 UTC 版)
五塩化リンは塩素化の試剤として用いられていたが、有機合成の場合と同じく、塩化スルフリルによる手法が主流となった。五酸化二リンと五塩化リンの反応では、リン酸トリクロリドが生成する。 6 PCl 5 + P 4 O 10 ⟶ 10 POCl 3 {\displaystyle {\ce {6PCl5\ + P4O10 -> 10POCl3}}} 五塩化リンは二酸化窒素を塩素化する。 PCl 5 + 2 NO 2 ⟶ PCl 3 + 2 NO 2 Cl {\displaystyle {\ce {PCl5\ + 2NO2 -> PCl3\ + 2NO2Cl}}} ヘキサフルオロリン酸リチウム LiPF 6 {\displaystyle {\ce {LiPF6}}} の前駆体であり、リチウムイオン電池の電解質に用いられる。 PCl 5 + 6 LiF ⟶ LiPF 6 + 5 LiCl {\displaystyle {\ce {PCl5\ + 6LiF -> LiPF6\ + 5LiCl}}}
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