無價掌珍禅師・住筑前博多聖福寺 京諸山疏(不二遺稿)
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「福海寺」の記事における「無價掌珍禅師・住筑前博多聖福寺 京諸山疏(不二遺稿)」の解説
無價掌珍禅師が福海寺開山の在庵円有禅師の法嗣であることが書かれています)。無價掌珍禅師は足利義満に命を受けて博多聖福寺に住したと思われる。当時の禅僧は外交官でもあり、日明貿易を行なった足利義満の命により、無價掌珍禅師が兵庫の福海寺、博多聖福寺へと日明貿易(勘合貿易)の拠点の地に住職したことは、特筆されるべきことである。また無價掌珍禅師を同じ宗覚派でも天外志高禅師の法嗣とする説があるが、この諸山疏では「正伝一派」と有り、天外志高禅師の法系でないことがわかる。さらに兀庵五世とあり、天外志高の法嗣とするならば兀庵四世となり、明らかに在庵円有の法嗣であることが分かる。諸山疏は晋山する時に維那が住持の前で読む物であり、歴史的価値、史料としては第一級のものである。
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