灯台のように遠くて裸足です
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評 言 |
長く過酷な航海。船長そして船員たちが、いくたびも脳裏に描く「灯台」。ようやくその灯台が見えてきた時の喜びは言葉では尽くせないだろう。実はまだ、はるか遠くにある灯台なのかもしれない。それでも船は渾身の力をもって、その場所を目指す。自分にとって大切な灯、それに向かってひたむきに突き進む、飾り気のないそのありようを「裸足」と表現した。「灯台」を「遠くて」と思うこころが、まさに「裸足」ならしめているのだ。「灯台」として意識できる対象、そのものの存在自体が至福なのだ。 「いつもながらこれは夢なんじゃないかと思う。1ヶ月前の自分とかけ離れすぎて。夢なら醒めないで欲しい」(「電車男」より)。 自分にとっての「灯台」は何だろう・・と、ふと考えさせられる一句。 |
評 者 |
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備 考 |
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