海の神トリートーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 05:03 UTC 版)
ヘーシオドスの『神統記』によれば、トリートーンは海神ポセイドーンとアムピトリーテーの息子で、海中の黄金宮殿で父母とともに暮らす、深海を司る神である。 父親と同じく、彼もまた三叉の矛(トライデント)を持っている。しかし、彼の最たる特徴は、波を立てたり鎮めたりするためにラッパのように吹く法螺貝である。高らかに吹き鳴らされるその音たるや、巨人たちが「強健な野獣のうなり声だ」と勘違いし逃げ出すほど恐ろしいものであった。(ヒュギヌス『天文詩』 ii. 23) ギリシア中を大洪水が襲った時、法螺貝を吹いて水を引かせ、デウカリオーンとその妻を助けた。
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