浮き上がり
車体やタイヤが持ち上がる現象をいう。一般に高速走行時には、空気流による揚力から車体が浮き上がり、旋回時にはサスペンション特性によって車体が持ち上がる。揚力による浮き上がりはせいぜい10mm程度であるが、設定されたアライメントの変化やタイヤの接地荷重の減少によりクルマ本来の性能が低下して好ましくない。そのため揚力の低減がはかられるが、レーシングカーなどでは、より良好な高速安定性を求めて空力付加装置を装着して、逆に沈み込み(ダウンフォース)を起こさせる。旋回時の浮き上がりは、外輪の沈みより内輪の浮き上がりが大きくなって重心高さが高くなり、安定性が低下する。さらにジャッキアップやタイヤの浮きに至れば、ロールオーバーにもつながる。
参照 空力付加装置、ジャッキアップ/ダウン、揚力Weblioに収録されているすべての辞書から浮き上がりを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 浮き上がりのページへのリンク