津峯スカイラインとは? わかりやすく解説

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津峯スカイライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 08:22 UTC 版)

津峯スカイライン(つのみねスカイライン)は、徳島県阿南市にある一般自動車道事業による有料道路であった。津峯観光が管理・運営する。webサイトは地元のバス会社「阿波交通」の傘下にあることから、同社のグループ会社と思われる。

自動車専用の標識が掲示され(料金所手前200m)、歩行者・自転車・125cc以下の自動二輪車は通行が禁止される。

2025年3月31日まで、徳島県では唯一の一般有料道路であり、屋島ドライブウェイ無料化以降、四国地方で唯一の一般自動車道だった。津乃峰山山頂の津峯神社に至る観光道路で、「阿波の松島」と呼ばれる橘湾や紀伊水道が眺められる。

概要

  • 起点:徳島県阿南市見能林町
  • 終点:阿南市津乃峰町東分(津峯山頂)
  • 延長 :3,450メートル[1]
  • 通行時間:6:00~22:00

沿革

建設した津峰観光は、完成と同時に阿南市へ引き継ぎ市道に編入する想定をしていた[2]。しかし、1966年当時の価格で年間300~400万円の維持管理費の大きさに、市が移管を断ったため、やむなく有料道路にすることにし[2]1966年4月29日に起工式が登山口で行われた[3]。工事費は2億7470万円で、延長3,450メートル、幅7.5メートルで施工された[1]

1967年8月1日に開業した[4]。開業により、今まで徒歩で40分かかっていた登山が約10分のドライブとなった[1]。その後、桜の名所として知られるようになり、春には吉野桜・山桜・ぼたん桜など2,000本に及ぶ桜花が満開となる[5]。また、展望台から見る景観は、南・東・北の三方向に、広く開けている。特に南側は「阿波の松島」と呼ばれる橘湾を眼下に見下ろすことが出来る[6]

2025年4月1日より、新紙幣対応の精算機の導入による多額の費用が必要となることなどを踏まえ、無料化された[7]

通行料金

2025年4月1日より無料化

周辺

脚注

  1. ^ a b c 「津峰スカイライン はなやかに開通式 県南観光にへ大きな役割り」『徳島新聞』1967年7月31日、5面。
  2. ^ a b 「津峰スカイライン今月中に第一期工事完成 レジャーの山めざす」『徳島新聞』1966年11月9日、12面。
  3. ^ 「津峰スカイラインを起工 年内に観光路貫通」『徳島新聞』1966年4月30日、県版AC(12)。
  4. ^ 阿南市 1967, p. 1.
  5. ^ 『阿南市史第4巻』阿南市教育委員会事務局、2007年12月22日、406-407頁。 
  6. ^ 「飛躍する県南観光 津峯スカイラインを中心に」『徳島新聞』1968年8月17日、17面。
  7. ^ 徳島県内唯一の私道有料道路「津峯スカイライン」(阿南市)が無料に 津峯神社に参拝しやすく、宮司「ドライブにも利用して」|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞デジタル”. 徳島新聞デジタル (2025年4月13日). 2025年4月13日閲覧。

参考文献

  • 「津峰スカイライン 8月1日にオープン」『広報あなん』、阿南市、1967年8月1日、1頁。 

関連項目

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