注釈書源氏釈の桜人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 02:57 UTC 版)
源氏釈(前田尊経閣文庫本)においては桜人は玉鬘の並びの巻のひとつとして真木柱に続く位置に巻名を挙げた後 「あるほんもありなきほんもあり」(この巻を含んでいる本もあり、含んでいない本もある) 「ほたるがつぎにあるべし」(蛍の次に置かれるのが妥当であると思う) との注釈を加えた後、以下の13項目について「〜とあるは」等として本文を挙げた上で注釈を加えられている。 「こけのたもとはけさはそほつる」とよみて「なをたちかへる」 「こひをしこひは」 「われやかはらぬ」 「いとゝもけふる」 「わかれせましやとおしみきこゆ」 「はれすやきりの」 「道をさへせくこそ」 「花もみなちりはてゝわつかに藤そのこれるかたふくかけやなかめ給はん」 「(ゆふかほの)御手のいとあはれなれ跡はちとせも」 「われさえ心そらなりやとうちわらひ給てあやしつまゝつよひなりや」 「宮はあふをかきりになけかせ給」 「なとせしわさそ」 「みつにやとれる」 なお、同じ源氏釈でも冷泉家時雨亭文庫本では真木柱巻の記述の次に「桜人」の巻名のみが記されて、少し空白があるだけで本文の引用や注釈などが何も記されないままに次巻である梅枝巻の注釈に続いている。
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