注釈書としての価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/10 14:29 UTC 版)
本書の注釈としての内容は、巻序を追って源氏物語の本文から難解な語句を取り出して簡単な注釈を加えたものである。かつて本書は「あくまで四辻善成の説を記したものであり、四辻善成の説は『河海抄』において最も整った形で示されている。」と考えられてきたため、「注釈書としての価値はあまりない」とされてきた。しかしながら、本書の内容を詳細に調べると、『河海抄』と異なる注釈が行われている部分が存在し、中には後に成立した『花鳥余情』と一致するものが存在することが明らかになってきた。これについては、 後世の『花鳥余情』からの混入とする説 『花鳥余情』と一致する部分は四辻善成の『河海抄』が著されて以後の見解であるとする説 が存在する。
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