泥炭層の組成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 09:28 UTC 版)
和歌山県新宮市にある日本最大の浮島である。島全体と島が浮かぶ沼池の底が植物遺体に由来する暗褐色の泥炭層で構成されている。泥炭層は島状の上位泥炭層と沼底の下位泥炭層に分かれており、島状の部分では30 - 60 cm、沼底部では少なくとも300 cmの厚みがあることが確認されている。両層の間には水層(層厚5 - 30 cm)または水分に富む層が存在し、「上位泥炭層は、浮遊状態を維持している「泥炭浮遊体」である」。浮島を構成する泥炭とは、植物遺体の分解物および分解中間生成物である。そうした材質のために、浮島はその名の通りに水に浮かび、1945年(昭和20年)頃までは、台風や荒天などで大風が吹いたり、島の地表で強く足踏みするなどすると、島全体が揺れ動いたという。
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