汕頭神社
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汕頭神社(スワトウじんじゃ)はかつて中国広東省汕頭市に存在した神社である。祭神は昭憲皇太后、大国魂神、大己貴命、少彦名命と能久親王[1]。
歴史
汕頭神社は1941年11月3日に竣工した[1]。敷地は以前にはドイツ領事館であったという[1]。
戦後の1956年3月、汕頭市図書館が汕頭神社跡に設立された[2][注釈 1]。
文化大革命中に図書館は移転し、旧社務所の建物は革命委員会に利用された[1]。文革後の1981年に再度敷地に図書館が造られ、1982年の図書館拡張(新館の建築)の際に残存していた神社の建築物は取り壊され、大半の遺構は埋没した[1][3][4][5]。図書館は2006年に再移転し、2013年時点では敷地は「汕頭市文化館」となっている)[1]。
2013年時点では狛犬一体が現地に置かれているほか、敷地内の石畳が残存している[6]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 渡邊 2014.
- ^ 广东省中心图书馆委员会办公室 (1982-06) (中国語). 《图书馆文献集刊》 第1辑 广东省主要图书馆简介. 广州: 广东省中心图书馆委员会. pp. 13-14
- ^ “不应消逝的文化记号:汕头老建筑” (中国語). 汕头大学图书馆·潮汕特藏网. 金羊网 羊城晚报·潮汕文化 (2013年7月25日). 2021年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月12日閲覧。
- ^ “【酱紫FM·今日广东·乡音】汕头老图书馆之忆” (中国語). 搜狐. 羊城晚报. p. A08 (2019年8月26日). 2019年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月12日閲覧。
- ^ “公园路那些耐读的百年老宅” (中国語). 汕头特区晚报 (2013年10月10日). 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月12日閲覧。
- ^ 渡邊 2014, p. 101.
参考文献
- 渡邊奈津子「中国福建・広東省海外神社跡地を訪ねて -汕頭神社、厦門神社、福州神社について-」『海外神社跡地から見た景観の持続と変容』神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター、2014年3月20日、99-106頁。hdl:10487/13816。 ISBN 978-4-904124-19-2。
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