氷堆丘の上に形成される土壌について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 23:29 UTC 版)
「氷堆丘」の記事における「氷堆丘の上に形成される土壌について」の解説
氷堆丘の上に形成される土壌は様々であり、氷堆丘の表面が地表に露出してからの時間、氷堆丘の表面が置かれている気候などの環境によって変化し得る。 ただし、比較的新しく作られた氷堆丘の場合、その上に形成される土壌には、次のような特徴が見られる。それは、地表から順に、まず薄い表土が存在し、その下に薄い底土(下層土)が存在するだけである。その下は、まだほとんど風化を受けていない(ほとんど土に変化していない)、大きな礫なども含んだ層(つまり、ほぼ氷堆丘の構成物と同様の砂礫層)となっている。そして、そのさらに下は、完全に氷堆丘の構成物と同様の砂礫(全く土に変化していない場所)である。 なお、形成されてから長い時間が経っている氷堆丘の場合は、その上に形成される土壌が、もっと厚く、より複雑な構成になっていることがある。例えば、北アメリカ大陸のオンタリオ湖の南岸地方(アメリカ合衆国のニューヨーク州の北西部)に存在する氷堆丘群(オンタリオ湖氷堆丘群/Lake Ontario drumlin field)の場合、底土に粘土層なども形成されている。
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