水信玄餅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/23 06:16 UTC 版)
| 水信玄餅 | |
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| 種類 | 菓子 |
| 発祥地 | |
| 主な材料 | 水、寒天 |
水信玄餅(みずしんげんもち)は、水と寒天でできた菓子。2014年に日本で初めて話題となった。その後、レインドロップケーキとしてニューヨークで流行している[1]。
歴史
2012年、山梨県にある和菓子店・金精軒の女性職人が「地元の美しい水を最もシンプルに味わうことのできるお菓子を作ろう」との思いで開発。2013年に販売開始され、インスタグラムで話題となった[2][3][4]。消費期限が30分なため、山梨県の店舗に足を運ぶ必要がある[4][5]。
2024年現在、金精軒における夏季(6 - 9月)限定メニューであり、原則として週末のみの販売[6]。
概要
水と寒天から作られ、実質的にカロリーはない[7][8]。水は南アルプスの甲斐駒ヶ岳から得たもので、やや甘みがあるといわれる[9]。加熱後、成形・冷却する。トッピングには、黒蜜ときな粉を使用[7][8]。
レインドロップケーキ
ニューヨーク在住のダレン・ウォンは、日本で執筆された水信玄餅についての記事を目にする。アメリカでは入手不可だったため、試行錯誤して水信玄餅を自身で製作した[10][11]。2016年4月、ニューヨークでのフードフェア「スモーガスバーグ」にて、レインドロップケーキとして米国に紹介[1]。その後、ロンドンのレストラン「Yamagoya」が4カ月を要し別バージョンを開発した[12]。また、同デザートは家庭で製作できるようキットが販売されている[13]。ザ・トゥデイ・ショー、BuzzFeed、ABCニュースなど、アメリカの主要メディアでも紹介された[13]。
脚注
- ^ a b SAORIINABA. “NYで大流行!新たなスイーツ「レインドロップケーキ」って?”. TABI LABO. 2024年5月1日閲覧。
- ^ “賞味期限わずか30分 山梨名物「水信玄餅」(Shelf life time only 30 minutes "Mizu-Shingenmochi") | グルメ Gourmet”. ふじのーと. 2024年5月1日閲覧。
- ^ “2019年 水信玄餅をお求めの方へ | 金精軒”. 金精軒 | 山梨県北杜市で和菓子屋を営んでおります。 (2019年5月1日). 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “水信玄餅って何? 作り方や「天使の涙」との違いについて紹介 (1) | マイナビニュース”. web.archive.org (2024年2月24日). 2024年5月1日閲覧。
- ^ Maitland, Hayley (2018年8月14日). “Everything You Need To Know About Raindrop Cakes”. British Vogue. 2018年8月16日閲覧。
- ^ 2024年6月~9月限定 水信玄餅のご案内 - 金精軒・2024年5月6日
- ^ a b Maitland, Hayley (2018年8月14日). “Everything You Need To Know About Raindrop Cakes”. British Vogue. 2018年8月16日閲覧。
- ^ a b “What is a Raindrop Cake – How to Make a Raindrop Cake”. Delish (2018年3月13日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “Mizu Shingen Mochi: Water You Can Eat?”. Japan Info. 2018年8月16日閲覧。
- ^ News, A. B. C.. “The Raindrop Cake Is the Newest Food Trend in New York City” (英語). ABC News. 2024年5月1日閲覧。
- ^ “This Raindrop Cake Is Almost Too Beautiful to Eat” (英語). Food & Wine. 2024年5月1日閲覧。
- ^ Maitland, Hayley (2018年8月14日). “Everything You Need To Know About Raindrop Cakes”. British Vogue. 2018年8月16日閲覧。
- ^ a b “Raindrop Cake Making Kit”. Raindrop Cake (2017年8月8日). 2018年8月16日閲覧。
関連項目
水信玄餅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 16:50 UTC 版)
信玄餅の派生形として水信玄餅がある。北杜市の白州町から湧出しているミネラルウォーターに寒天を少量加えたものである。透明度と食感を表現するため固形化できるギリギリの量の寒天を使用していることから常温だと水が染み出し続け、30分でしぼんでしまい販売できなくなる。そのため金精軒の店舗である「台ヶ原金精軒」(台ヶ原店、韮崎店)のみしか取り扱っておらず、かつ販売時期も6月から9月までの土・日曜日のみとなっている。
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