民団幹部宅焼打事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:40 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動民団幹部宅焼打事件(みんだんかんぶたくやきうちじけん)とは、1952年(昭和27年)8月に起こった在日朝鮮人によるテロ事件[1][2][注釈 1]。
概要
首謀者の孔泳淳は、在日朝鮮民主民族戦線の目黒支部書記長であった。孔は逮捕されて第一審で懲役5年の判決を受けたが、上告棄却判決のなされる直前の1957年(昭和32年)10月、保釈中に逃亡した[1][2]。逃亡中、孔は三村繁生と名を変え、土木作業員などとして東京都内を転々としながら潜伏をつづけ、のちに北朝鮮工作員となって北総事件を起こし、1974年(昭和49年)に逮捕された[1][2]。
脚注
注釈
- ^ 1952年には、2月28日に姫路事件、3月1日に八坂神社事件、3月13日宇治事件、4月10日に上郡事件、4月13日に田川事件、4月24日に岡山事件、4月30日に広島地裁被疑者奪回事件、5月1日に血のメーデー事件、5月25日に桜井町事件と奈良警察官宅襲撃事件、大村収容所事件、5月26日に高田派出所襲撃事件、5月30日に大梶南事件、6月に万来町事件、6月10日に島津三条工場事件、醒井村事件、6月24日から25日にかけては葺合・長田事件、吹田事件、枚方事件、新宿駅事件、舞鶴事件、7月7日に大須事件、11月19日に五所川原税務署襲撃事件、11月21日に川辺村強盗殺人事件などの在日朝鮮人による暴力事件・刑事事件が発生している。
出典
- ^ a b c 高世(2002)p.299
- ^ a b c 『戦後のスパイ事件』(1990)pp.89-90
参考文献
- 高世仁『拉致 北朝鮮の国家犯罪』講談社〈講談社文庫〉、2002年9月(原著1999年)。ISBN 4-06-273552-0。
- 諜報事件研究会『戦後のスパイ事件』東京法令出版、1990年1月。
関連文献
- 外事事件研究会『戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出』東京法令出版、2007年10月。 ISBN 978-4809011474。
関連項目
- 民団幹部宅焼打事件のページへのリンク